寒冷地シベリア、サハラ砂漠からも食糧が……。 遺伝子組換えで寒さに強いタバコができた。これが穀物に応用できれば、世界の食糧事情は一変するだろう。すでにフラスコ1本の人工種子が10haの種子畑に匹敵するし、新野菜も食卓を賑わしている。原料を入れると酒になって出てくるという、呑兵衛の夢がバイオリアクターにより実現。高価な朝鮮人参もその有効成分が生産され市販されている。マツタケ、シメジの人工栽培も後一歩。動物でも、有利なメスだけの量産、ホルスタインに和牛を産ませる技術、切身や刺身で食べられる大型ニジマスの作出に成功。私たちの食卓は大変革をとげつつある。