発ガンメカニズム探究の最前線からの報告 今日、ヒトの偶発ガン(自然発生ガン)の最大の原因としてタバコと食物・栄養が浮かび上がっている。タバコはともかく、食物・栄養という我々が生きるために最も必要なものが、なぜ、いかにして、ガンという最大の不利益をもたらすのだろうか?それにしても発ガン物質を大量に投与する動物実験を基礎にしたこれまでの思考パターンだけでは、ヒトのガンの原因は解明できないのではなかろうか。実験ガンはヒトの場合の職業ガンに対応するとしても、ヒトのガンの大部分をしめる偶発ガンには対応しないからである。