お友達のみくちゃんの「未来」っていう名前は、明るい未来が来るように。かのんちゃんの「花音」は、きれいな音をイメージした名前。わたし、「葉子」は……? 自分の名前を「葉っぱの子」とからかわれたはこちゃんは、一人きりで泣いていましたが……。 だれもが大切に思っている“名前”をテーマに、女の子のゆれる心と、名前に込められた愛情を描いた、みずみずしいお話。名前を通して、親子の絆にあらためて気づかされる、そんな絵本です。
1968年東京生まれ。東京女学館短期大学・文科卒業。主な絵本に『カノン』(絵:北見葉胡)、『マルーシカと12の月』(絵:たなか鮎子)、『ルララとトーララ クリスマスのプレゼント』(絵・おくはらゆめ)、『ふゆねこ』(絵:こみねゆら)をはじめとする“四季ねこ”シリーズ(以上すべて講談社)、『ボッチとナナ』(絵:南塚直子/佼成出版社)、『大切なともだち』(絵:葉祥明/大和出版)、『碧空のかけら~チベットの子どもからのおくりもの』(絵:たなか鮎子・英訳:大久保ひろし/エイト社)など、児童書に『とびらの向こうに』(岩崎書店)がある。『星うさぎと月のふね』はプラネタリウム番組化され、各地で上映されている。
1978年4月 福岡生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある作風で、ストーリー性があるイラストレーションを得意とする。2011年、はじめての絵本『おかぁさん』(文・もっち/ナツメ社)を手がける。装画に『さくら』(金の星社)、『ポテトサラダ』『「ママ」と呼んでくれてありがとう -自閉症の息子と歩んだABA早期療育の軌跡-』(ともに学研教育出版)などがある。