内容紹介
できれば僧衣をまとい、頭をすがすがしくした自分の、ちんまりした晩年の姿をそこに思い描いてみたりもする……。女は北嵯峨に住みつこうとしている。“「京まんだら」が瀬戸内さんの「源氏」だといっても誤りではなく、そして、これもまた男には書けない小説”(戸板康二氏)といわれる本篇は、祇園「竹乃家」30周年の秋に華麗に幕が下ろされる。
目次
- 島へ
- 美しいもの
- 佗助
- 赤絵
- 千羽鶴
- 舞衣
- 若葉かげ
- 葵祭
- 紫陽花
- 夏雲
- 祇園ばやし
- 夏たけて
- 無言まいり
- 大文字
- 秋扇
- 満願
- 東山
- 年譜
製品情報
製品名 | 京まんだら(下) |
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著者名 | 著:瀬戸内 晴美 |
発売日 | 1976年06月25日 |
価格 | 定価 : 本体660円(税別) |
ISBN | 978-4-06-131350-7 |
判型 | A6 |
ページ数 | 406ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |