内容紹介
藤原氏専横の世と武士擡頭の世の間に、束の間花開く院政をしく一代の専制君主白河法皇。その東宮のころにこの物語は始まる。延久元年、藤原道子は28歳で東宮妃として入内(じゅだい)するが、愛の日は短く、東宮の心は間もなく若い新しい妃、賢子に移ろってゆく。やがて数奇な運命の美女たまきが、法皇の寵を一心にあつめ、祇園女御とよばれるようになる……。王朝末期に生きた、女の愛と哀しみを、流麗に描く傑作長編。
藤原氏専横の世と、武士擡頭の世の間、束の間院政をしく専制君主白河法皇が東宮であった時、藤原道子は28歳で東宮妃として入内(じゅだい)する。東宮は間もなく若い賢子に心を移し、やがて運命の美女たまきが、祇園女御と呼ばれて一身に寵をあつめる……。王朝末期に生きた、女の愛と哀しみを、流麗に描く傑作長編。
目次
- その後の世に
- 花の雨
- 黒髪
- 藤波
- 夕月
- 青嵐
- 夏野
- 露草
- 螢火
- こもり沼
- 流浪の唄
- 篝火
- 花楓
- おぼろ月夜
- 白檀
- 妖光
- 旅愁
- 明け星
- 十三夜
製品情報
製品名 | 祇園女御(上) |
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著者名 | 著:瀬戸内 晴美 |
発売日 | 1975年09月25日 |
価格 | 定価:681円(本体619円) |
ISBN | 978-4-06-131303-3 |
判型 | A6 |
ページ数 | 381ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |