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セカイ系とは何か
セカイケイトハナニカ

多様な作品群、激しい毀誉褒貶、あまりにも曖昧なその定義──。混乱の中で実作者たちをも巻き込み、ゼロ年代最大の文芸運動となっていった「セカイ系」とは何だったのか?
「セカイ系」が生んだ言説空間を辿る事で、“エヴァ以降”のオタク文化史を読み解き、論壇に鮮烈な印象を残した著者の処女作が、西島大介のイラストで装いも新たに文庫化。
全編に改稿を施し、補論を含む「文庫版あとがき」を収めた決定版。
そして、何より、本書は、より若い世代に向けて書かれている。ありとあらゆるコンテンツが、一瞬で消費され、更新され、忘却されていく現在にあって、セカイ系もまた、一時の流行として忘れ去られようとしている。けれども、やはり現在は歴史の積み重ねから生まれてくる。(序章より)
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書誌情報
紙版
発売日
2014年04月11日
ISBN
9784061389687
判型
A6
価格
定価:858円(本体780円)
ページ数
256ページ
シリーズ
星海社文庫
初出
2010年2月にソフトバンク新書より刊行された「セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史』を改題し文庫化したもの。文庫化にあたり、全編に改稿を施し、新たに「文庫版あとがき」を加えた。
著者紹介
ライター、評論家。1982年生まれ。国際基督教大学教養学部卒。2000年、NHK『真剣10代しゃべり場』第一期レギュラーメンバー。東浩紀発行のメール・マガジン『波状言論』の編集スタッフを経て、2005年、ユリイカ増刊号『オタクVSサブカル!』(青土社)掲載評論「僕をオタクにしてくれなかった岡田斗司夫へ」にて文筆活動を開始。現在、『朝日新聞』夕刊のコラム「茶話」にてラノベを担当中。
イラスト: 西島 大介(ニシジマ ダイスケ)
漫画家、イラストレーター。1974年生まれ。2004年に描き下ろし長篇『凹村戦争』(早川書房、現在ハヤカワ文庫JA)にて漫画家デビューを飾り、同作は星雲賞アート部門を授賞。その他の代表作に『ディエンビエンフー』(小学館)、『世界の終わりの魔法使い』(河出書房新社)など多数。ライター・さやわかとの『ひらめき☆マンガ学校』、DJまほうつかい名義での音楽活動など、多彩な活躍を見せている。