ロングセラー作品『パパの電話を待ちながら』に続く、イタリアの巨匠・ロダーリからの贈り物。畑で働くピエトロの家に緑色の髪の毛の赤ん坊が生まれてびっくり。見に来た女の人たちは「サラダのパオリーノ」と言い出して……。タイトルにつながる「パオリーノの木」ほか、シュールだけれど温かい珠玉の短編集!
1920年生まれ、1980年没。イタリアの作家、詩人、シュールレアリスト、教育者。1970年、国際アンデルセン賞を受賞した。20世紀イタリアで最も重要な児童文学者、国民的作家とみなされている 。『チポリーノの冒険』(岩波書店)、『うそつき国のジェルソミーノ』(筑摩書房)、『二度生きたランベルト』(平凡社)、『猫とともに去りぬ』(光文社)、『パパの電話を待ちながら』(講談社)などの作品がある。
1959年神戸市生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。株式会社ウーノアソシエイツ代表。主にヨーロッパの報道機関、記者、カメラマンをネットワーク化して、ニュース・写真を配信。2011年『ジーノの家 イタリア10景』(文藝春秋)で日本エッセイスト・クラブ賞と講談社エッセイ賞を同時受賞。また2019年日伊両国に関する報道の業績を評価され「ウンベルト・アニェッリ記念 ジャーナリスト賞」、2020年イタリア版の本屋大賞・第68回露天商賞(Premio Bancarella)の授賞式にて、「金の籠賞(GERLA D'ORO)」を受賞。近著に『サルデーニャの蜜蜂』(小学館)がある。