死に至る病

講談社学術文庫
シニイタルヤマイ
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死に至る病
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内容紹介

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目次

  • 序 言
  • 緒 言
  • 第一編 死に至る病とは絶望のことである
  • A 絶望が死に至る病であるということ
  •  A 絶望とは、精神における、自己における病であり、したがって絶望は三つの姿をとりうる。絶望して、自己を持っているということを意識していないこと(非本来的な絶望)。絶望して、自己自身であろうとしないこと。絶望して、自己自身であろうとすること
  •  B 絶望の可能性と現実性
  •  C 絶望は「死に至る病」である
  • B この病(絶望)の普遍性
  • C この病(絶望)の諸形態
  •  A 意識されているか否かについては考慮せずに考察された絶望。したがって、ここでは総合の諸契機だけが考慮される
  •   a 有限性‐無限性という規定の下に見られた絶望
  •   b 可能性‐必然性という規定の下に見られた絶望
  •  B 意識という規定の下に見られた絶望
  •   a 絶望を絶望と知らないでいる絶望。あるいは、自己を、永遠な自己を持っていることについての、絶望的な無知
  •   b 自分が絶望であることを意識している、したがって、自分が何か永遠なものを包有している自己を持つことを意識している絶望。そこで、この絶望は、絶望して自己自身であろうとしないか、それとも、絶望して自己自身であろうとするか、そのいずれかである
  • 第二編 絶望は罪である
  • A 絶望は罪である
  •  第一章 自己についての意識の移り変わり(神の前、という規定)
  •   付論 罪の定義が躓きの可能性を孕んでいること。躓きについての一般的考察
  •  第二章 罪のソクラテス的定義
  •  第三章 罪は消極的なものではなく積極的なものであるということ
  •   Aへの付論 しかしそうすると、罪とはある意味できわめて稀なものだとなりはしないだろうか?(教訓)
  • B 罪の継続
  •  A 自分の罪をめぐって絶望する罪
  •  B 罪の赦しについて絶望する罪(躓き)
  •  C キリスト教を「積極的に」廃棄し、虚偽であると宣言する罪
  • 訳者解説

製品情報

製品名 死に至る病
著者名 著:セーレン・キェルケゴール 訳:鈴木 祐丞
発売日 2017年04月11日
価格 定価:1,265円(本体1,150円)
ISBN 978-4-06-292409-2
通巻番号 2409
判型 A6
ページ数 296ページ
シリーズ 講談社学術文庫

著者紹介

著:セーレン・キェルケゴール(セーレン・キェルケゴール)

1813-55年。デンマークの哲学者。実存主義哲学の祖とも位置づけられ、膨大な著作と日記を残した。代表作は、本書のほか、『あれか、これか』(1843年)、『不安の概念』(1844年)。

訳:鈴木 祐丞(スズキ ユウスケ)

1978年生まれ。現在、秋田県立大学助教。専門は、宗教哲学。著書に『キェルケゴールの信仰と哲学』、編訳書に『キェルケゴールの日記』がある。

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