コズミック 世紀末探偵神話 新装版

著:清涼院 流水
定価:3,278円(本体2,980円)

今年、一二〇〇個の密室で、一二〇〇人が殺されるーー

90年代ミステリ界を阿鼻叫喚の渦に巻き込み、
新時代のミステリの幕開けとなった伝説の密室ミステリが、
不滅の光芒を放ち、再び開錠れる!

清涼院流水の伝説の始まりがいまここに復刊!

新装版解説:蔓葉信博

『コズミック 世紀末探偵神話』梗概
『今年、一二〇〇個の密室で、一二〇〇人が殺される。誰にも止めることはできない』ーー
一九九四年が始まったまさにその瞬間前代未聞の犯罪予告状が、「密室卿」(みっしつ きょう)を名のる正体不明の人物によって送りつけられる。

一年間ーー三六五日で一二〇〇人を殺そうと思えば、一日に最低三人は殺さねばならない。だが、一二〇〇年もの間、誰にも解かれることのなかった密室の秘密を知ると豪語する「密室卿」は、それをいともたやすく敢行し、全国で不可解な密室殺人が続発する。現場はきまって密室。被害者はそこで首を斬られて殺され、その背中には、被害者自身の血で『密室』の文字が記されている……。

狙っているのは誰か? そして、狙われている者は? 日本国民一億二千万人余の全員が、被害者にも容疑者にもなりうるという未曾有のスケールを備えた密室連続殺人には、警察、そして名探偵集団・JDC(日本探偵倶楽部)の必死の捜査も通用しない。日本全土は、恐怖のどん底に叩き落とされた。

……同じ頃。海を隔てたイギリスでは、前世紀の悪夢が蘇っていた。かの切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)の後継者を自称する者によって引き起こされた連続切り裂き殺人ーーそれは、その猟奇性と不可解性において、日本の密室連続殺人に勝るとも劣らぬものだった。

JDCきっての天才・九十九十九(つくもじゅうく)は、日英両国の怪事件を詳細に検討した結果、一二〇〇年間解かれることのなかった密室の秘密と、一〇六年間謎のままだった切り裂き殺人の秘密は、同一の根を有すると看破(かんぱ)する。
同一の根ーーそれは、世界の秘密。自らの人生観をも根底から覆しかねない大いなる神秘に、名探偵をも超越したメタ探偵・九十九十九が挑む!

コズミック 世紀末探偵神話 新装版

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