あるいは誰かのユーウツ

著:天川 栄人
定価:1,760円(本体1,600円)

〈第48回日本児童文芸家協会賞〉受賞作家の最新作!

「お前もそろそろ大人になれ。今はお前にとっても、とても大事な時期なんだぞ。」
最近やる気がなくて練習をサボり気味の悠太は、合唱部の顧問から1週間の部活禁止を食らってしまう。
ボカロ好き男子のモヤモヤさをとらえた「人魚姫の憂鬱」ほか、第二次性徴期を経た中学2年生たちの戸惑いや悩みを描く、6つのストーリー。

「人魚姫の憂鬱」……合唱部の悠太は、このところスランプぎみ。顧問の先生からは『大人になれ』と言われるが。
「赤い繭」……あかりは生理が重い。ある日、落としたナプキンをクラスメイトの男子に拾われてしまい--。
「私はフリーダ」……バスケ部の早記は体毛が濃いのが悩み。でも美術の授業で見たフリーダ・カーロの絵に引きつけられて。
「三段ホックとナベシャツ」……オタクキャラの冨岡の悩みは胸が大きいこと。電車の中で痴漢に遭いかけたところを、クラスメイトの真中さんに助けられる。
「誰のことも好きじゃない」……どうしてみんな、あんなに恋バナが好きなんだろう? 私には恋がわからない。わかりたいとも思わない。
「NO MEANS NO」……孝之の母親は恋愛小説の大人気作家。ずっと隠していたのに、先生の軽率なひと言でクラスじゅうにバレてしまって。

小学上級から

あるいは誰かのユーウツ

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