こころをそのまま感じられたら
つらい心がなんとなく楽になって、
少しでもほぐれますように。
人の話を聞くのは簡単ではないけれど、
安心して話せる場所になりますように。
そんなことを考えながらの日々を、注目の精神科医が綴ったエッセイ集。
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「こころ」を「そのまま感じる」とはどういうことなのでしょうか。これは僕の中では、以前から自分が大切だと考えている、分かった気にならない、ということにつながっているようです。
分かる、は、感じる、と違います。分かるというのは、腑に落ちるのを目指すことだと思います。曖昧さがあまり残らない印象です。感じる、は腑に落ちない部分や曖昧さがあったとしても、そういうものとして眺める、受けとめるという感じでしょうか。(本書より)
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【目次】
1章 居心地のいい場所
・鉄道趣味
・くじけないということ
・居心地のいい場所
・ナースのAさん
・加齢ということ
・「嫌です」
・正月の当直
2章 曖昧なものを体感する
・曖昧なものを体感する
・ラッキーさん
・杜氏と菌とオペラ
・自分にむいていること
・『ゴールドベルク変奏曲』
・自分ごとのように考える
・対等であること
・バンドと酒づくり
・何者かになりたい
3章 静かな分岐点
・カンニングをしたこと
・静かな分岐点
・対話にまつわる諦めと希望
・はなれている ~はなれているから考えたこと
・瞑想とバナナとオレンジ
・安心、安全があってこそ
・こころをそのまま感じられたら ~「おわりに」のかわりに
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