資本主義経済の変動理論(現代経済学叢書)
資本主義経済は、なぜ好景気と不景気を繰りかえすのか? 恐慌はなぜ起こるのか? 人口の増加、生活水準の向上、技術革新を原動力に、資本主義は矛盾を景気循環と恐慌によってその矛盾を乗り越えながら、進歩していく。原動力となるうちの、人口増加と生活水準の向上は時としてインフレを喚起することになるが、技術革新により価格抑制効果が、インフレを抑える力となる。経済活動の根本原理をわかりやすく説く格好の入門書。
【目次より】
はしがき
序章 ケインズ理論の長期化
0.1 ケインズ理論の二つの貢献
0.2 ケインズ理論の発展
0.3 価格分析か所得分析か
0.4 本書の課題
第一章 静学的ケインズ理論
1.1 ケインズの均衡理論
1.2 有効需要の原理
1.3 ケインズの完全雇傭政策
第二章 ケインズ体系の安定条件
2.1 フリッシュ・サミュエルソン的動学化
2.2 変動過程の一時的均衡分析
第三章 ケインジアンの景気循環論
3.1 貨幣的蜘網景気論
3.2 ウィクセル的景気理論
3.3 カルドア的過少支出説
3.4 ヒックス的労働不足説
第四章 景気循環と経済成長
4.1 景気循環と成長
4.2 カルドア理論と成長
4.3 ヒックス理論と成長
4.4 マルクスの循環的成長理論
第五章 成長率による経済変動の分析 もう一つの所得分析的変動理論
5.1 はしがき
5.2 モデルの構成
5.3 成長率
5.4 諸成長率の間の関係
5.5 投資決意に関する仮定
5.6 景気変動
5.7 経済成長
5.8 長期的完全雇傭政策
第六章 価格分析的変動理論 一つのハードル理論
6.1 本章の課題
6.2 モデルの構成
6.3 景気の回復
6.4 景気の上昇
6.5 好況の崩壊
6.6 不況過程
6.7 静止的状態
6.8 趨勢の導入
引用文献
書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。