農協の闇

著:窪田 新之助
定価:1,210円(本体1,100円)

JAは、「農業協同組合」本来の理念や目的を忘れてしまったのではないか?
共済(保険)事業と信用(銀行)事業に依存し、職員に過大なノルマを課した結果、
いまや多くのJAで「不正販売」と「自爆営業」が蔓延っている。
元「日本農業新聞」記者である著者が、農協を愛するがゆえに書かざるをえなかった、
渾身の告発ルポ!
全国津々浦々に拠点を持ち、1000万人以上の組合員を抱える巨大組織の闇を撃つ。

<本書の内容>
・JA職員が自爆営業を強いられている決定的証拠
・損するだけの共済商品に切り替えを勧める職員たち
・介護状態にならずに死ぬと1円も戻ってこない「介護共済」
・受け取り開始が90歳設定の「年金共済」に意味はあるのか
・高齢者や認知症の人に営業、半ば強引に契約
・ノルマ地獄を逃れるため、職員は続々と転職
・存続のためだけの、理念なき合併に突き進む地域のJA
・権力闘争に明け暮れる経営者たち
・史上稀に見る76億円の巨額損失を計上した「JA秋田おばこ」
・津軽と南部の対立で役員不在となった「JA青森中央会」
・梅農家の苦境を放置し、業者と結託する「JA紀南」「JA紀州」
・組織の論理に搦め捕られた「JA全中」会長

腐敗の構造を徹底取材!

<目次>
第一章 不正販売と自爆営業

1 顧客を食い物にする職員たち
2 不正販売を引き起こす過大なノルマ
3 JAの職員が自爆営業を強いられている決定的証拠
4 自爆の金額は80万~200万円 LA職員の嘆き
5 自爆営業の実態を分析した内部資料
6 共済を悪用して私腹を肥やす職員たち
7 弁護士が断罪「JAの不祥事の元凶は過大なノルマにある」

第二章 金融依存の弊害

1 JA共済連に共済商品を売る資格はあるのか
2 投資信託は「第二の共済」にならないか
3 理念なき合併に突き進むJA秋田中央会
4 「准組合員制度」がもたらす矛盾と弊害

第三章 裏切りの経営者たち

1 史上稀に見る76億円という巨額損失の裏側
2 前代未聞! 津軽と南部の対立で役員不在となったJA青森中央会
3 梅農家の苦境を放置して、加工業者と結託する二つのJA
4 組織の論理に搦め捕られてしまったJA全中会長

第四章 JAはなぜ変われないのか

1 不正を追及しない、なれ合いの組織
2 「身内の監査」は終わったのか
3 なぜJAは民間の保険を扱わないのか
4 経済事業の立て直しとJAのこれから

農協の闇

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