人間ってなんだ

著:鴻上 尚史
定価:968円(本体880円)

「人間とつきあうのが仕事」の演出家がずーっと考えてきた。
必要なのは「優しさ」じゃない。必要なのは相手の「事情」を理解する能力だ。
読むと誰かに話したくなる「人間」についての30の物語。

【目次】
1 異文化で人間について考える  
  世界のボケは共通である
  バイリンガルと成熟
  日本人もイギリス人もそんなに変わらない

2 立ち止まって考える
  牛は食えるか、犬は食えないか?
  アウシュビッツは「正義」がたどり着いた地獄である
  なぜ戦争は起こるのか
  「笑い」とは何か
  あなたは「マインドコントロール」されてないか?
  連合赤軍事件とは何だったのか

3 からだを意識する
  ことばがひらかれるとき
  体と精神の不思議な結びつき
  座った体と動いている体
  画面越しでは難しい、感情やイメージを伝えるということ

4 性の世界は奥が深い
  突然、国際電話の請求書が送られて来た
  君は美人のお姉さんのウンチを見たか?
  性の世界は深くて奥深いのである
  「ただしイケメンに限る」という嘘
  色っぽくなるためにはどうすればいいのか
  人生と賢者タイム

5 才能ってなんだ
  「こんな私でも」という感覚
  欲望の淡い人間たちの時代
  体力と人柄と才能
  恥をかける大人は偉い
  『影武者』のオーディションを受けた日
  巨匠のフットワーク
  蜷川幸雄さんのこと
  
6 希望について 
  バカバカしいことに真面目にエネルギーを使う
  修羅場の中で青空を
  ワークショップにはいろいろな人がやってくる
  ツイッターと想像力

本書のベースになった原稿は、1994年10月~2021年5月に連載された「ドン・キホーテのピアス」(『週刊SPA!』〈扶桑社〉)です。
書籍化にあたり、連載の一部を加筆修正・再構成をしました。

人間ってなんだ

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