福音書物語選釈

「福音書物語選釈」の一冊。福音書の名場面、名エピソードを選んで、註釈を加える。出現、受難、復活、奇跡、論争の物語を扱う。

【目次】
イエス出現の物語
イエス受難の物語
イエス復活の物語
一 イエス復活の物語
二 変貌の物語
論争の物語
一 治癒と罪の赦しとに関する論争の物語
二 カイザルのものと神のものとに関する論争の物語
奇跡の物語
一 けがれた霊を追い出したもうた物語
二 らい病人を清めたもうた物語
三 嵐を鎮めたもうた物語
四 ゲラサ人の地のレギオンを追放したもうた物語
五 長血をわずらっている女を癒し、会堂司ヤイロの娘を甦らせたもうた物語
六 五切れのパンと二匹の魚で五千人を満腹させたもうた物語
七 海の上を歩いて嵐を鎖めに行きたもうた物語
八 スロフェニキヤ生まれの女の幼い娘を癒したもうた物語
九 聾で唖の人を癒したもうた物語
十 ベッサイダの盲人を癒したもうた物語
十一 唖の霊につかれた息子を癒したもうた物語
十二 エリコの盲人を癒したもうた物語
付録 福音書研究史考
一 〔福音書に対する歴史的信頼性の堅持(初代より十六・七世紀に至る四福音書観)と、それに対する疑念の勃興(理神論論争)〕
二 〔批評と仮説〕
1 原典批評(原典本文の異同について) 2 福音書批評(福音書相互の異同について)と、その仮説(利用説、所伝説) 3 伝承資料の批評(その非合理性について)と、その仮説(シュトラウスの神話説とルナンの人間イエス) 4 伝承資料の配列に関する批評(物語の順序についての福音書相互間の異同について)と、その仮説(ラハマンのマルコ福音書原本説)
三 〔マルコ福音書の歴史的信頼性(第十九世紀の歴史意識について)〕
四 〔信仰ないし教理の反映としてのマルコ福音書(三への疑惑)〕
1 マルティン・ケーラー 2 ウィリアム・ヴレーデ
五 〔宗教史学派とヨハネス・ヴァイス(四への反駁)
六 〔信仰ないし教理の反映としての伝承資料(四への裏付け)──ユリウス・ヴェルハウゼン
七 〔様式史的研究(一)──伝承資料の文書的研究〕
八 〔様式史的研究(二)──伝承資料の様式史的分類とその展開の跡づけ(前向き)──マルティン・ディベリウス
九 〔様式史的研究(三)──伝承資料の様式史的分類とその潮行的分析(後ろ向き)──ルドルフ・ブルマトン
十 〔史的イエス像への方法論的溯行と信仰的イエス像へのキリスト論的展開〕
十一 〔実存的方法による史的イエス像の探求──ジェームス・M・ロビンソン〕
十二 〔将来の課題〕
あとがき

福音書物語選釈

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