戦百景 関ヶ原の戦い
慶長3年(1598年)、死の床にあった豊臣秀吉から側に侍る石田三成に密命が下る。なんとしても家康を殺せと。秀吉は間もなく逝去し、9ヵ月が経過する。福島正則ら秀吉子飼いの七将が三成を襲撃し、逃げ込んだ先の家康邸を囲む。だが家康の仲裁によって仕留めそこなう。慶長5年(1600年)、上杉征伐が始まる。領国・敦賀から会津へと向かう大谷吉継を三成が足止めし、壮大な対家康作戦を披瀝する。吉継は三成に傾く。対して、家康から黒田長政への密命も下される。それは豊臣恩顧の武将を束ねて味方につけろというもの。長政は、豊臣恩顧筆頭とも言える福島正則の籠絡を試みる。下野国小山での評定の前日だった。さらに、宇喜多秀家、井伊直政、島左近、小早川秀秋、島津義弘と、点は繋がって線となり、家康が待ち構える関ヶ原の戦場へと向かっていく……。
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