過越伝承の研究 旧約-ユダヤ教伝承と原始キリスト教伝承の相互関連をめぐって
エクソダスの伝承を読み解く。
【目次より】
はしがき
序論
一 問題設定
二 主題の位置づけと概念規定
1 位置づけ 2 概念規定
三 方法論的考察
1 過越祭儀の研究史的概親
(イ) 旧約聖書 (ロ) ユダヤ教(ハ) 原始教会 (ニ) 二世紀教会
2 史料の選定
(イ) 旧約聖害(ロ) ユダヤ教文献(ハ) 一~二世紀のキリスト教文献
3 伝承の予型論的把握
結び
第一部 旧約聖書における過越伝承
第一章 出一-一五章における出―二章の過越祭儀 研究史的考察
第一節 歴史的・文学批評的方法
第二節 類型批評的方法
第三節 祭儀・祭儀史的方法
第四節 伝承史的方法
第五節 文学・様式・伝承・編集史的方法
第二章 出一二-一三章の釈義的考察
第一節 テキスト(試訳)
第二節 史料問題
第三節 出一一・一-―三・一六の構造
第四節 出―二章 過越の祝いの「法神授」
第五節 一三・―-一六 種入れぬパンの祭りと初子のあがないの規定
第三章 過越伝承 歴史と祭儀の結びつき
第一節 ペサハの儀式とその解説
第二節 ペサハの儀式と初子の殺戮
第三節 ペサハの儀式と契約儀式
結び
第二部 ユダヤ教におけるペサハ・ハッガーダー
第一章 前史
第一節 祭儀的要素
第二節 祭儀における伝承解釈 エジプトの過越祭と代代の過越祭
第二章 ミシュナ・ペサヒーム
第一節 過越祭の準備
第二節 羊のほふり
第三節 ペサハの夜の祝い(ペサヒーム第一〇章)
第三章 ペサハ・ハッガーダー
第一節 序説
第二節 過越の準備
第三節 ペサハ・ハッガーダーの礼拝式
第四節 ペサハ・ハッガーダーの性格と構造
第五節 ペサハ・ハッガーダーの年代
結び
第三部 初代教会における過越伝承
第一章 二世紀の小アジア教会の「過越祭」
第一節 者
第二節 過越の夜の祝い
第三節 過越の「説教」 メリトンの「過越について」
第二章 二世紀の教会における「過越伝承」とその起源
第一節 「使徒伝承」の過越の祝いと儀式
第二節 ヒッボリュトスと小アジアの過越伝承との関連
第三章 新約時代における「過越伝承」
第一節 クムラン-第一ヨハネ-ヒッポリュトス
第二節 入団の儀式(Initiation Rite)
第三節 ユダヤ教改宗者の儀式
第四節 新約に暗示される過越の儀式
第五節 新約に暗示されるペサハ・ハッガーダー
結び
結論
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