愛の秩序

プラトン、アウグスティヌスを経て今日まで西洋文化に広範な影響を及ぼした「愛の秩序」の全体像を解明して、現代に問うた問題作。

【目次より】
I 愛には秩序があるか
1 愛の本質への問い
2 人間の全体的表現としての愛
3 人倫と愛の秩序
II 愛の諸類型について
1 エロースの諸形態
ホメロスからソクラテスまで プラトン エピクロス ルクレティウス オウィディウス
2 フィリア(友愛)
プラトン アリストテレス エピクロス派とストア派 キケロ プルタルコス
3 アガペーとカリタス
新約聖書のアガペー アウグスティヌスのカリタス
4 宮廷的恋愛
5 ロマンティックな愛
ダンテ ペトラルカ タッソからゲーテヘ
6 自然主義的愛
III 愛の秩序の思想
1 プラトン主義
プラトン プルタルコス プロティノス フィチーノとエラスムス
2 アウグスティヌス
「愛の秩序」の定義 三つの愛の順序 性愛の秩序 享受と使用 時間の秩序と愛の秩序の完成 火の論理
3 中世思想とルター
クレルヴォーのベルナール トマス・アクィナス ドゥンス・スコトゥス マルティン・ルター
4 パスカルとキルケゴール
パスカルと愛の情念 三つの秩序 キルケゴールの愛の三段階 隣人愛の概念
5 マックス・シェーラー
IV 愛の諸次元
1 身体の次元
2 心理の次元
3 精神の次元
4 人格の次元
V 愛の成長
1 愛の邂逅期
2 愛の相互期
3 愛の献身期
親の愛 恋愛 結婚 聖なる愛
VI 愛の射程
1 目的と手段
2 愛と価値合理性
3 近い地平と遠い地平

あとがき

愛の秩序

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