(訳註)中国近世刑法志(下)

十世紀以後の中国の正史刑法志すべてについて原文を掲げ、現代日本語に訳し、更に詳細な注を施した基本資料の集大成。本冊は元と明を収める。元史刑法志は一千条を超す法文からなる。とかく元代には漢民族王朝のような整備・系統だった法典は編纂されなかったと思われがちである。しかし元朝八十年の法典編纂の苦悩は、宋代からの同じ悩みを継承し、やがて明初の新しい立法に結実してゆく重要な過程であった。また、明史刑法志は厖大な法制資料をコンパクトにまとめ主な問題点や特徴を要領よく抑えて、明代史の流れの中で刑政概念を掴むのに役立つ。法制や刑罰の、各時代における生きた立体像とともに、時代を超えて存在する「中国的な法」を浮かび上がらせる必読文献。既刊の上冊は五代、宋、遼、金を収録。

【目次より】
はじめに 解題にかえて(下)
譯注 元史刑法志
譯注 明史刑法志
あとがき

(訳註)中国近世刑法志(下)

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