明清戯曲演劇史論序説(東洋学叢書) 湯顕祖『牡丹亭還魂記』研究

湯顕祖「牡丹亭還魂記」について、先行研究では究明されてこなかった、作品と作者自身、そして受容者との関わりに視座を据え、後代における演変の様相をも視野に入れ、該書を総合的かつ複合的に読み解く試み。才子佳人の夢と現実、生と死を超越した情の結実を描いた萬暦年間の名品『牡丹亭還魂記』。それは湯顕祖の反骨精神から生まれ、古文辞派への反発や李しなどの明末思想に支えられたものであった。執筆意図、創作理念、さらに読書人や一般庶民層における受容史など、総合的視点からその戯曲演劇史上の位置づけを試みた労作。巻末に詳細な索引を付す。

【目次より】
序章 中國近世戯曲演劇史における『牡丹亭還魂記』の位相
第一章 『牡丹亭還魂記』における柳夢梅像の設定
第二章 『牡丹亭還魂記』における梅花の形象
第三章 『牡丹亭還魂記』における杜詩の受容
第四章 『牡丹亭還魂記』における集句詩について
第五章 『牡丹亭還魂記』における真と仮の問題
第六章 『牡丹亭還魂記』版本試探
第七章 馮夢龍『墨〓齋重定三會親風流夢伝奇』における『牡丹亭還魂記』の変改
第八章 清代における『牡丹亭還魂記』の演変
第九章 子弟書における『牡丹亭還魂記』故事の変容
結章 湯顕祖の創作理念とその影響
あとがき(初出誌一覧)

明清戯曲演劇史論序説(東洋学叢書) 湯顕祖『牡丹亭還魂記』研究

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