フランス国際民事訴訟法の研究
フランスの法制度を素材にその歴史的発展を踏まえ渉外紛争の問題点を剔抉、合せて国際裁判管轄の基礎理論の構築を目指す意欲作。
【目次より】
はしがき
凡例
序論
第一章 国際裁判管轄権の生成と発展 『外人間の訴訟事件におけるフランス裁判所の無管轄の原則』の廃止
第一節 問題の所在
第二節 無管轄原則の確立の経緯
第三節 原則の根拠とそれに対する批判
第四節 訴訟当事者の特別な資格に基づく無管轄原則の例外化
第五節 訴訟事件の性質に基づく例外
第六節 人の身分と能力に関する訴訟における原則の判例による崩壊過程
第七節 結語
第二章 外国判決の承認と執行
第一節 実質再審査主義の廃止
第二節 外国判決の執行判決に対する不服申立て
第三節 国際間接裁判管轄権の独立
第四節 理由不備の外国判決の承認
第三章 外人法と手続権の保障 訴訟費用担保義務の批判的検討序説
第一節 問題の所在
第二節 Caution judicatum solvi の起源
第三節 民法典編纂事業における判決債務履行担保義務の位置付け
第四節 CJS制度を巡る学説上の根本的対立と一八九五年ロアによる修正
第五節 判例上の判決債務履行担保義務の縮減化
第六節 民法典改正作業委員会における論議
第七節 一九七五年七月九日ロアの立法過程
第八節 結語
文献一覧
書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。