蜜月の幕があがる
「お前はひどい男だな」
「自覚はあるよ。そうじゃなきゃ、兄を抱かないだろ」
舞台を中心に活躍する俳優の舟沢薫は、たったひとりの男に翻弄されていた。それは、若手国会議員の島津史弥――かつて互いの両親が夫婦だったことがある、というだけの、血のつながらない弟だった。
遡ること一ヵ月前、人気女優との結婚を決めた直後の史弥に、薫は愛を告白されて抱かれたのだが……。
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