どの口が愛を語るんだ

著:東山 彰良
定価:1,705円(本体1,550円)

のたうちまわって超えていけ、愛。

『流』の直木賞作家・東山彰良が新たに挑む、自由でボーダレスな短編集!

九州の温泉街、小さな街の団地、ニューヨーク、台北、東京ーー。
残酷さとやさしさが隣り合わせるパッとしない世界
それでも生きていくむきだしの人間たち。

「猿を焼く」
さえない温泉街に引っ越してきた中三のぼく。無軌道な不良とよそ者の少年は、なぜ猿に火をつけたのか?

「イッツ・プリティ・ニューヨーク」
クレイジーな同級生カメと、そのアバズレな姉。欲求に翻弄されるぼくと彼らの団地の日常。

「恋は鳩のように」
同性婚が合法化された日、歓声に沸く群衆の中、アンディは詩人の恋人・地下室に電話をかける。

「無垢と無情」
人間じゃなくなった「やつら」から身を潜めるように、おれは画面の中のミーティングルームを訪れた。

どの口が愛を語るんだ

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