やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日

著:NHKスペシャル取材班
定価:946円(本体860円)

あなたの人生は、わずか2.74GB(ギガバイト)。
2020年の1年間で生み出されたデータ量は「50,000,000,000,000GB」。

デジタルは、私たちの社会をさらに自由に、豊かにしてくれるーー。
しかし、それが実にはかない願望であったことを、私たちはいま実感させられている。

SNSの広がりは「真実」と「フェイク」の境界をあいまいにし、私たちは「フェイク」に踊らされるようになった。

文脈を失い、断片化された情報は、それがデマであってもまるで真実であるかのように、「いいね」がつけられ、世界中に拡散されていく。

ビッグデータに蓄えられた検索履歴は、私たち以上に私たちのことを知り尽くしたデータ=「デジタルツイン」となり、私たちのプライバシーを丸裸になりつつある。

にもかかわらず、私たちは、デジタルの恩恵から逃れられない。

フェイクが横行し、プライバシーが剥奪され、リアルはデジタルに侵食されるーー。不自由で非民主主義的な世界を、私たちはどう生きるべきか?


【本書の内容より】

◇フェイクは真実よりも20倍速く拡散する

◇一般女性が次々と「フェイクポルノ」の被害に

◇世論操作の天才=メキシコの「フェイク王」

◇台湾の「天才IT大臣」オードリー・タンの手腕

◇「フェイクウォーズ」アメリカ大統領選の行方

◇もう一人のあなた=「デジタルツイン」の誕生

◇「9年間で3万5765回」検索履歴で素性も年収も丸裸

◇香港の若者が「デジタル断ち」する理由

◇自殺をリコメンドするアルゴリズム

◇監視カメラの映像をシェアして楽しむ人々

◇議論を呼んだ「追跡アプリ」の是非

◇Z世代のプライバシー意識は溶けつつある  ……など


【本書の目次】

第1章 フェイクに奪われる私 -情報爆発と「ディープフェイク」
第2章 デジタル絶対主義の危険 -フェイクが民主主義を脅かす
第3章 あなたを丸裸にする「デジタルツイン」 -ビッグデータはすべてを知っている
第4章 さよならプライバシー -恐怖の「デジタル監視」時代
第5章 あなたのデータはだれのもの? -市民の主導権、企業の活用、政府の規制

やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日

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