僧侶と海商たちの東シナ海

著:榎本 渉
定価:1,298円(本体1,180円)

■知と富がドライブするダイナミックな中世史!■

「894年遣唐使廃止」は日本を変える出来事ではなかった!
列島を取り巻く大海原をたくましく乗り越え、「外」と日本を繋ぎ続ける人たちがいたのだ。
利を求め、危険を顧みずに海を闊歩する海商たちと、
彼らの助けを得て、最新の知識を求めて大陸へ渡ろうとする僧侶たち。
史料に数多く残された僧たちの足跡を辿ることで、海域交流の実相に迫り、歴史世界としての東シナ海を描き出す!

従来の「日本史」の枠を超えて、より広く深く歴史を知る一冊。

■文庫化にあたり大幅増補!「補章 遣明使の後に続いたもの」で本篇に続く時代の歴史を活写■

[本書の内容]
序章 中世日本と東シナ海
第1章 「遣唐使以後」へ
 最後の遣唐使、出発 
 海商の登場 
 「遣唐使以後」の入唐僧たち 
第2章 古代から中世へ
 平安王朝の対外政策 
 帰国しなかった僧たち 
 密航僧の出現 
第3章 大陸へ殺到する僧たち
「中世」の始まり 
 日宋仏教界をつないだ人脈―入宋僧円爾 
 日元関係の波紋と仏教交流―入元僧龍山徳見 
第4章 「遣明使の時代」へ
 混乱の海、統制の海
 仏教交流の変質 
補章 遣明使の後に続いたもの

※本書は2010年に講談社選書メチエより刊行された『 選書日本中世史4 僧侶と海商たちの東シナ海』を原本とし、改訂を加え補章を付して文庫化したものです。

僧侶と海商たちの東シナ海

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