パンクする京都 オーバーツーリズムと戦う観光都市

著:中井 治郎
定価:990円(本体900円)

オーバーツーリズム最前線、京都!
日本の古都、京都。この人口150万の小さな街に、世界中から毎年5000万人以上の観光客が押し寄せている。こうした訪日外国人観光客の急増は利益をもたらす一方、観光客とのトラブル―舞妓パパラッチ・景観破壊・民泊問題―などの観光公害《オーバーツーリズム》として、いま大きく注目されています。東京オリンピック・パラリンピックを控えた東京も決して他人事ではないこの大問題について、本書では、オーバーツーリズムの最前線で戦う京都住民たちの現地レポートや関係者インタビューを通して「持続可能な観光」の在り方を考えてゆきます!

*本書目次
はじめに
京都市内地図

第1章 京都がパンクする!?
“世紀の愚策”と呼ばれた京都改造計画
花街に押し寄せる「舞妓パパラッチ」
「日常」に侵入する観光客
「インスタ映え」で地価高騰?
「お宿バブル」が街を塗り替える
民泊がもたらした「お宿カオス」
世界はそれを「オーバーツーリズム」と呼びはじめた

インタビュー(1)オーバーツーリズムと戦う京都の和尚さん 「信仰と観光をごっちゃにしたらあかん!」

第2章 日本社会に蔓延する「観光客ぎらい」
観光は「おいしくない」
京都から押し出される日本人
インバウンド市場の主役は中国人
日本社会の「観光客ぎらい」

インタビュー(2)舞妓パパラッチに脅かされる祇園ブランド 「観光されたくない」街のSOS
インタビュー(3)京都市、かく戦えり! オーバーツーリズム最前線からの報告

第3章 「京都らしさ」の正体 ~観光のまなざしと「古都」化する京都
京都ブランドは「観光ありき」ではなく「文化ありき」
京都観光史~京都はいつから「古都」なのか?
京都タワーと京都駅ビルがもたらした景観論争
「そうだ 京都、行こう。」時代の京都リピーターたち

インタビュー(4)これぞクールジャパン最前線!! 刀で「日本」を伝える京都のサムライ塾
インタビュー(5)狭い、不便が逆に良い!? 超人気町家旅館のおもてなし 日本の“日常”をプロデュース

第4章 京都は誰のものか?
我々は観光客に何を奪われるのか
テーマパーク化する京都

おわりに
参考文献

パンクする京都 オーバーツーリズムと戦う観光都市

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