しあわせなハリネズミ

著・作:藤野 恵美 イラスト・装画:小沢 さかえ
定価 : 本体1,350円(税別)

幼年童話からYA、一般文芸まで幅広く活躍する藤野恵美氏による、大人もこどもも楽しめる、少しビターで心温まる新作絵童話。(毎日新聞の「読んであげて」での連載を改稿)

ともだちがいないけれど ひとりでもへいきなハリネズミは、考えることが大好き。うさぎがバラの花をつけて自慢しても、きみにそんなものは似合わない、といつでも思ったとおりのことを言います。背中のはりだけでなく、言葉もちくちくしているのです。そんなハリネズミがある日、「たべられないし、やくにもたたない」どろだんごをつくっているもぐらと出会います。

小沢さかえ氏による油彩カラーとペン画の挿絵も豊富に掲載。

もくじ
さんぽ/であい/しごと/はちみつ/よあけ

ハリネズミには、ともだちがいませんでした。
 森もりをあるくときも、ひとりです。
 けれど、まったく、きにしていません。
 ひとりしずかにあるいていると、小こ
鳥とりのさえずりが、よ
くきこえます。ひとりしずかにあるいていると、はっぱの
ざわめきが、よくきこえます。だれにもじゃまされず、ひと
りしずかにあるくことが、ハリネズミはすきでした。
 森もりには、おそろしいどうぶつもいます。
 でも、だいじょうぶ。
 ハリネズミのせなかには、するどいハリがあります。
 じぶんの身は、じぶんでまもれます。だから、ハリネズミはひとりでもへいきなのです。─本文より。

しあわせなハリネズミ

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