サリエルの命題

著:楡 周平
定価:2,035円(本体1,850円)

少子化は正しい。問題は長寿だ。

突然発生した新型インフルエンザで、
離島の住民が瞬く間に全員死亡。
そしてとうとう本州にも感染者が。
頼みの治療薬の備蓄が尽きる時……。
助かる命に限りがあるなら、将来ある者を優先せよ。

迫真のポリティカル・サスペンス!

<内容紹介>
悪魔のウイルスの名は「サリエル」。
医療に通じ、癒す者とされる一方で、一瞥で相手を死に至らしめる強大な魔力、『邪視』の力を持つ堕天使――。

日本海に浮かぶ孤島で強毒性の新型インフルエンザが発生し、瞬く間に島民全員が死亡した。それはアメリカの極秘の研究データが流出して人工的に作られたという疑いが。テロの可能性が囁かれるうちに、本州でさらに変異したウイルスの罹患者が現れる。ワクチンもなく、副作用が懸念される治療薬が政府の判断で緊急製造されるが、感染が拡大しても全国民にはとうてい行き渡らない。刻々と事態が変化していくなか、果たしてパンデミックは回避できるのか?

©Shuhei Nire 2019

サリエルの命題

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