開成をつくった男、佐野鼎

著:柳原 三佳
定価:1,980円(本体1,800円)

東京大学合格者数日本一、政官財学に人材を送り続ける開成学園の前身、それが共立学校である。長く続いた武士の世が終焉を迎え、近代化へと大きく舵を切り始めた幕末、使節団の随員として米国、欧州の土を踏み、「人の仕立て方」、つまり教育こそが国を創ると予見した男がいた。これは、近代日本に教育の礎を築き、後世に逸材を輩出した、ある男の物語である。明治維新150年を締めくくるのにふさわしい、巨弾大河小説の誕生!


開成学園理事長・丹呉泰健氏が推薦! 「開成学園の知られざる創立者、佐野鼎! その近代教育にかける情熱を見事に活写した本だ。」

明治の初め、まだ学制が発布される前、現在のJR御茶ノ水駅からほど近くに、日本で初めてと言ってもいい、正則英語を本格的に学べる学校が設立された。その名を「共立学校」という。現在、東京大学合格者数で日本一を誇り、政官財学をはじめ、各界に人材を送り出している「開成学園」の前身である。

長く続いた武士の世が終焉を迎え、近代化へと大きく舵を切り始めた幕末、使節団の随員としてアメリカ、ヨーロッパの土を踏み、文化や教育の現状を子細に見聞し、「人の仕立て方」こそが国を創ると予見して自らの官位を捨て、人を育てる事業に私財と己を投じた男がいた。

佐野鼎――。

これは、近代日本に新しい教育の礎を築き、後の世に多くの逸材を輩出することになる、ひとりの男の物語である。

明治維新から150年の節目となる2018年。この年を締めくくるのにふさわしい、巨弾大河小説が誕生!

開成をつくった男、佐野鼎

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