日本人と地獄

著:石田 瑞麿
定価:1,155円(本体1,050円)

古代インドに発祥する「地獄」は、この風土でどのような変容をとげたのか? 仏教典籍、『霊異記』、冥界めぐり譚、絵草紙、和歌・川柳や能・狂言などを広く渉猟して、地獄の構造とイメージを読み解く。また、火山・温泉や飢饉・災害など、現世にある地獄を史料に探る。天上の極楽浄土の対極には、地下の恐怖世界が広がっている。読む「地獄事典」です。


等活地獄、黒縄地獄、衆合地獄、叫喚地獄、大叫喚地獄、炎熱地獄、大炎熱地獄、無間地獄……。仏教典籍、史料・文芸作品等を渉猟・博引し、冥府に日本人が見た驚異の心象風景を描き出す

古代インドに発祥する「地獄」は、この風土でどのような変容をとげたのか? 仏教典籍、『霊異記』、冥界めぐり譚、絵草紙、和歌・川柳や能・狂言などを広く渉猟して、地獄の構造とイメージを読み解く。また、火山・温泉や飢饉・災害など、現世にある地獄を史料に探る。天上の極楽浄土の対極には、地下の恐怖世界が広がっている。読む「地獄事典」です。

地獄に堕ちる業因について、初期小乗経典『増一阿含経』「八難品」は、……正法の誹謗に始まり、十悪(殺生・偸盗・邪淫・妄語・両舌・悪口・綺語・貪欲・瞋恚・邪見)と五逆(殺父・殺母・殺阿羅漢・出仏身血・破和合僧)をあげる。……『正法念処経』は、……活(等活)地獄の業因は「殺生」、黒縄地獄は「悪見」、……阿鼻地獄は他の七地獄とその別処を合わせたよりも「一千倍も勝」った地獄で、罪業を五逆罪とする。(序章より抜粋)


※本書の原本は、1998年に春秋社より刊行されました。

日本人と地獄

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