政治のことば――意味の歴史をめぐって

著:成沢 光
定価:1,056円(本体960円)

マツリゴト、ヲサム、イキホヒ、シロシメス……。
権利、権力、自由と統治……。

日本人は政治にかんして、なにを、どのようにとらえ、どう意識してきたのか。
古代から近代まで、日本語として日常的に使われてきた「政治のことば」の用例を追いかけ、
日本政治の深層に潜む意識とその構造を暴き出す。

日本語から考えてみる、日本の政治のそもそもの話。
隣接分野に大きな影響を与えた先駆的研究、復刊。



【本書の内容】
はじめに
■第1部 古代政治の語彙
   1 ヲサム
   2 カトル、ウナガス
   3 マツリゴトとタテマツリモノ
   4 シル、シラス、シロシメス
   5 イキホヒと勢・威・徳・権
■第二部 国家意識と世界像をめぐって
   一 蕃国と小国
   二 〈辺土小国〉の日本 
      1 道元の抵抗
      2 普遍への道
      3 辺土の凡夫
      4 凡夫の救済
      5 辺地の往生
      6 辺土の神聖化
      7 大国と小国
      8 神国観の形成
      9 本地垂迹
■第三部 近世都市意識の言語
     都市社会の成立
■第四部 近代政治の語彙
   一 「権利」「権力」について
   二 統 治
      1 govern・支配・統治
      2 近代語「統治」の成立
      3 天皇「統治」の意味
      4 日本国憲法と「統治」
あとがき
文庫版あとがき
解説 (保立道久)

政治のことば――意味の歴史をめぐって

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