乃木希典

著:大濱 徹也
定価:1,485円(本体1,350円)

度を越した遊興、4度の休職と隠遁、東郷平八郎との明暗。「殉死」に沸騰する世論と、公表時に改竄された遺書。乃木希典とは、「明治国家」と根本的に相容れない人間性にもかかわらず、常に「国家意思」によって生かされ続けた人物だった。漱石、鴎外、西田幾多郎らの乃木評から小学生の作文まで網羅して描く「軍神」の実像と、近代日本の精神のドラマ。(講談社学術文庫)


「軍神」の実像と近代日本の宿痾を抉る名著。常に国家意思と結びつくことで生かされてきた「明治の軍神」の生涯と人物像を、一般庶民から、漱石や鴎外、西田幾多郎らの乃木評までを織り込みながら描き出す。

乃木希典

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