スエデンボルグ
「禅」を世界に広めた近代日本を代表する仏教者・鈴木大拙が、その思想形成において多大な影響を受けたスエデンボルグの神秘主義神学の精髄を広く一般読者に向けての概説書。併せて同じく大拙が訳した「新エルサレムとその教説」(スエデンボルグ著)などを収録し、宗教界のみならずゲーテやバルザックを初めとする後世の文学者にも深い影響を与えたその思想の全容、および鈴木大拙自身のスエデンボルグ理解の本質に迫る一書。
若き日にアメリカで仏教の研究、紹介に専心していた屈指の仏教学者・鈴木大拙が衝撃を受けたキリスト教の神秘主義神学者・スウェーデンボルグの人物像と思想を広く一般読者に伝えるために著した評伝。
主著『天界と地獄』の翻訳に続き、安易な理解を拒絶するその思想の精髄を見事に析出し、入門にも好個の一冊。
同じく大拙訳「新エルサレムとその教説」を併録。
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