志賀直哉・天皇・中野重治

著:藤枝 静男
定価:1,650円(本体1,500円)

医師として、遅咲きの小説家として、独自の文学世界を築きあげた藤枝静男。平野謙と本多秋五という刺激を与え続けた友人、そして深く傾倒した師・志賀直哉の存在。志賀直哉に関わる作品を中心に名作「志賀直哉・天皇・中野重治」など、藤枝文学の魅力をすくいとった珠玉の随筆選。文学の師に関わる思いと藤枝文学の底流が、ここにある!


文学の師に関わる思いと藤枝静男の底流が、ここにある

医師として、遅咲きの小説家として独自の文学世界を築きあげた藤枝静男。平野謙と本多秋五という刺激を与え続けた友人、そして深く傾倒した師・志賀直哉の存在。志賀直哉に関わる作品を中心に名作「志賀直哉・天皇・中野重治」など、藤枝文学の魅力を掬い取った珠玉の随筆選。

藤枝静男
「批評家なんて無用の長物だ」。突然はげしく云い、批評家の多くが自分から小説の方へ足を運ぶという努力をしないで、自分のつくったワクに作品をあてはめて好い悪いを判定するのは不愉快だという意味のことを主張した。私は気圧されて金縛りにあったように固くなっていた。――<「本文」より>

※本書は、講談社刊『藤枝静男著作集』第一巻(1976年7月)を底本としました。

志賀直哉・天皇・中野重治

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