丸本歌舞伎

著:戸板 康二
定価:1,540円(本体1,400円)

〈丸本歌舞伎〉という名称を創出し、研究と鑑賞を別扱いする従来の演劇学に異を唱え、義太夫狂言の神髄を衝き、戦後の歌舞伎批評の方向性を決定づけた、戸板氏の初期代表作で、今や古典的名著。「型とは何か」の追究から、歴代の演出家=俳優の才智・工夫を発見し、その魅力と真髄を明かしていく。「義経千本桜」など10作品を具体的に読み解く鑑賞編も圧巻。歌舞伎ファンのみならず広く演劇を志す者、必読の書。


劇評を変えた古典的名著

義太夫狂言の神髄を衝き、戦後劇評を決定づけた、古典的名著!

<丸本歌舞伎>という名称を創出し、研究と鑑賞を別扱いする従来の演劇学に異を唱え、戦後の歌舞伎批評の方向性を決定づけた、初期代表作。「型とは何か」の追究から、歴代の演出家=俳優の才智・工夫を発見し、その魅力と真髄を明かしていく。「義経千本桜」など十作品を具体的に読み解く鑑賞編も圧巻。歌舞伎ファンのみならず広く演劇を志す者、必読の書。

渡辺 保
戸板康二はあたかも外国人が歌舞伎を見るような視点で、歌舞伎の新しい魅力を発掘した。その美学は一口に言って歌舞伎の新しい価値の発見であり、そのころやはり歌舞伎の将来に危惧を感じていた私たちには未来から射す光明のように新鮮だった。そして同時代の評論家とあきらかに一線を画するものでもあった。――<「解説」より>

※本書は、1949年3月和敬書店刊『丸本歌舞伎』を底本としました。

丸本歌舞伎

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