朱を奪うもの

著:円地 文子
定価:1,540円(本体1,400円)

女性としての自立、性・喪失・生を描く現代女性必読の名作。女性としての喪失感に荒寥とした思いをする主人公。幼児から祖母の物語の世界に生きた滋子の人生の歩みは、やがて青春期にかけて、家を出て自立したいという強い思いへと変っていく。結婚さえも、人生のスプリングボードとして考え、自分らしく生きようとする女性を描いた、円地文子の代表作。谷崎賞受賞作『朱を奪うもの』3部作の第1部。


円地文学のスプリングボード、自伝的長篇。
明治大正昭和を生きた知的女性の、生と喪失。不自由な時代に、一人の独立した人間として生きようともがく、愚かしくも暗い道、谷崎賞受賞作品の三部作の第一作

朱を奪うもの

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