琅邪の鬼

著:丸山 天寿
定価:869円(本体790円)

秦の始皇帝に不老不死の仙薬の入手を命じられた伝説の方士・徐福の塾がある、山東半島の港町・琅邪で奇怪な事件が続発。求盗(警察官)の希仁と、易占術、医術、剣術などさまざまな異能を持つ徐服の弟子たちが謎に挑む! 古代中国の市井の人々を生き生きと描いた痛快ミステリー長編。メフィスト賞受賞作。(講談社文庫)


古代中国を舞台にした奇想天外なミステリー。

秦の始皇帝に不老不死の仙薬の入手を命じられた伝説の方士・徐福(じょふく)の塾がある、山東半島の港町・琅邪(ろうや)で奇怪な事件が続発。求盗(きゅうとう)(警察官)の希仁(きじん)と、易占(えきせん)術、医術、剣術などさまざまな異能を持つ徐福の弟子たちが謎に挑む! 古代中国の市井の人々を生き生きと描いた痛快ミステリー長編。メフィスト賞受賞作。

中国の「鬼」は観念がまるで違う。
日本でいう「亡霊」「幽霊」はもとより、人智を越えた怪奇な現象、不思議な出来事、それらを引き起こす人、獣、などこれらの全てを「鬼」と表現する。鬼が行動を起こせば、普通の人間はその災いから逃げられない。鬼の姿を捉え、その活動を抑える事が出来るのは、それなりの修行をした者だけだ。その修行を積み、鬼を制御出来る技術を持った人たちが「方士」と呼ばれている。

琅邪の鬼

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