新装版 奇妙な昼さがり

著:阿刀田 高
定価:660円(本体600円)

微妙に心地よい脳をくすぐる32編 傑作ショートショート集!郁子が頼まれたアルバイトの内容は、別人になりすまして横浜元町へ行きワンピースを一着買い求め、さらに店で小物入れを忘れて帰ることだった……(「奇妙なアルバイト」より)。せわしないけどありきたりの日常を、いつしか得体のしれない影が蝕んでいく。


微妙に心地よい脳をくすぐる32編 傑作ショートショート集 第5弾

郁子が頼まれたアルバイトの内容は、別人になりすまして横浜元町へ行きワンピースを一着買い求め、さらに店で小物入れを忘れて帰ることだった……(「奇妙なアルバイト」より)。せわしないけどありきたりの日常を、いつしか得体のしれない影が蝕んでいく。

「早いのね」と夫に尋ねた。「うん。たまにはな。どこへ行ってたんだ、おしゃれをして」と、夫が笑いかける。たしかに今日のおしゃれは普段のレベルを越えている。
――嘘は厭――
夏子はとっさにこう思った。思ったというより身についた癖だった。「四谷までちょっと」四谷へ行ったことは確かである。「ほう? 同窓会?」
(「嘘をつかない女」より)

※本書は1996年1月に刊行された講談社文庫を一部改訂した新装版です。

新装版 奇妙な昼さがり

書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る