真幸くあらば
南木野淳は、金欲しさに盗みに入り犯罪の目撃者となった男女を殺害した。刑務所の中で多くの書籍、思想に出会った淳は「新エロイーズ」読書を機に愛についての思考を重ねる。自分の犯行の愚かさを知り、深く罪を自覚した彼は、罪を償うため控訴も取りやめ、死刑が確定する。淳は、教会ボランティアの榊原茜に恋い焦がれるが、茜は被害者男性の婚約者だった……。刑務所のなかの奇蹟のような愛を描く慟哭の純愛小説。(講談社文庫)
衝動殺人で死刑囚となった南木野淳。他の女と寝ていた婚約者を殺された榊原茜。
弁護士の勧めで茜は拘置所の淳を訪ねる。交わるはずのなかった2人は、奇蹟の恋におちた。差し入れの聖書の行間に書き込まれた秘密通信だけが真実を語る。死刑執行までの愛。人が人を裁く意味を深く考えさせる慟哭の純愛小説。
書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。