バンギャル ア ゴーゴー(3)

著:雨宮 処凛
定価:765円(本体695円)

親の反対を押し切って高校を中退したえりは、東京で一人暮らしを始める。ノリコもユキも上京するが、「ヴィジュアル系バンドが好き」なだけの少女たちに東京はあまりにも厳しい。そんなとき、彼女たちの心を揺さぶる衝撃の出来事が・・・。少女たちの成長を描いた「ガールズ・ノヴェル」、渾身の大作、遂に完結! (講談社文庫)


あの頃、同じ「夢」を見ていた少女たちへ。

なにかに、夢中になっている女の人のことを「女の子」というのかもしれない。――(リリー・フランキー)

「私さ、中学ん時とか、イジメられてたんだ。そんで、ちょうどその頃、ZEXがデビューしたくらいでさ、それでZEXの曲聴いて、(中略)ものすごくハマって、学校とか家とかクソみたいに面白くなくてくだらないけど、ZEXがいるってだけで、このくだらない世界も少しは生きる価値あるかなって、(中略)ホント、ZEXのおかげで死なずにいられたんだ・・・」。ユキが頬杖をついたまま、ビールの缶を弄びながら言った。ユキのその告白に、心臓がドキドキした。私もだよ。私もまったく同じだよ。喉元まで出かかった言葉が、口にしてしまうと涙が出そうで吐き出してしまうことができない。――(本文より)

親の反対を押し切って高校を中退したえりは、東京で一人暮らしを始める。ノリコもユキも上京するが、「ヴィジュアル系バンドが好き」なだけの少女たちに東京はあまりにも厳しい。そんなとき、彼女たちの心を揺さぶる衝撃の出来事が・・・。少女たちの成長を描いた「ガールズ・ノヴェル」、渾身の大作、遂に完結!

※この作品は、2006年10月に小社より刊行された『バンギャル ア ゴーゴー』(上・下)を3分冊としたものです。

バンギャル ア ゴーゴー(3)

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