新装版 おんなみち(中)

著:平岩 弓枝
定価:827円(本体752円)

清華堂の若奥様となり、娘にも恵まれた世津はつかのまの幸せを噛みしめる。だが家運を賭けた大取引に失敗した夫は女に溺れ、支えであった父は老舗の行く末を憂えながら逝ってしまう。そんな時、少壮実業家となった信吉と再会した世津は、胸の奥深くに沈めていた恋情が、未だ燃えつきてはいないことを知る。


お前……後悔しているだろうな
思いがけない信吉との再会。世津の胸に秘めていた恋情がよみがえる。

清華堂の若奥様となり、娘にも恵まれた世津はつかのまの幸せを噛みしめる。だが家運を賭けた大取引に失敗した夫は女に溺れ、支えであった父は老舗の行く末を憂えながら逝ってしまう。そんな時、少壮実業家となった信吉と再会した世津は、胸の奥深くに沈めていた恋情が、未だ燃えつきてはいないことを知る。

平岩作品に共通するのが、人情の機微や親子兄弟など微妙で複雑な人間関係の綾を、見事に描いている点だ。加えて、巧みなストーリー展開が読者を飽きさせない。更に、さり気なく挿入される日本の伝統的な芸能や古典文学の世界が、隠し味となって作品に深みを与える。平岩弓枝は、間違いなく現代における最も勝れた物語作家の1人なのである。『おんなみち』には、平岩作品を彩る重要なファクターのすべてがちりばめられているといっていい。――<解説(高橋千劔破・下巻収録)より>

新装版 おんなみち(中)

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