夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋
生きるのが辛くなった人々をやさしく迎えてくれる木戸番小屋があった――
江戸の片すみ・澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛(しょうべえ)とお捨(すて)。心やさしい夫婦のもとを、痛みをかかえた人たちが次々と訪れる。借金のかたに嫁いだ女、命を救ってくれた若者を死なせてしまった老婆、捨てた娘を取り戻そうとする男……。彼らの心に温かいものが戻ってくる物語全8作。
第39回吉川英治文学賞受賞作
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