分冊文庫版 塗仏の宴 宴の始末(下)

著:京極 夏彦
定価:681円(本体619円)

男は笑った。「それにしても久し振りだったな中禅寺。会いたかったぞ」
「僕は――二度と会いたくありませんでしたよ」

「愉しかったでしょう。こんなに長い間楽しませてあげたんですからねえ」。宴の“黒幕”は笑った。かつて戸人村(へびとむら)でおきた事件の真相、15年後の再会に仕組まれていた邪悪な目論見、そして囹圄(れいご)の人たる関口巽は助かるのか……。事件のすべての謎を明かした果てに京極堂は時代の勢を察す。時、まさに昭和28年。

分冊文庫版 塗仏の宴 宴の始末(下)

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