野球力

著:小関 順二
定価:922円(本体838円)

走る!!投げる!!反応する!!総合力診断!!
今をときめくスモールベースボールの原点!!

打者走者の一塁到達3.90秒、捕手の二塁送球1.83秒――野球を読み解く新機軸登場

早大時代の青木宣親(ヤクルト)は、ストップウォッチ持参で見なければ、よさに気がつかなかったかもしれない。2003年6月13日に行われた大学選手権の大阪体育大戦、青木は第4打席でセンター越えの三塁打を放ち、このときの三塁ベース到達タイムは11.22秒。これは「速い」とされるベース1周14秒台ペースのスピードで、僕にとっても初めて目にする速さだった。ちなみに、僕がストップウォッチ片手に野球を見はじめてから、打者走者の一塁到達3.8秒台を記録したアマチュア選手は60人以上いて、そのうちプロに進んだのは工藤隆人(JR東日本→日本ハム)1人だけ。プロから狙われるくらいの選手は、アウトが確実な二塁ゴロや三塁ゴロでは一所懸命に走ろうとはしないということである。

●ストップウォッチで判る真実!
●イチロー2世・青木宣親(のりちか)の変身
●巨人をストップウォッチで再建
●左腕投手はクイックがへた!
●ダルビッシュの意識改革
●実戦力のない強肩捕手たち
●古田を訪ねて古きを知る
●二塁送球1.8秒台の強肩選手
●大物外国人の全力疾走
●スモールベースボールの伝道師

野球力

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