生命をみとる看護

著:大坪 洋子
定価:880円(本体800円)

患者の希望を最大限にかなえるために!
「生と死」が交錯する現場からのメッセージ!
終末期のケア、延命治療、一時帰宅……最期に悔いを残さない、あきらめない看護の実際

これからのケアを考え、前開きのほうが着脱に便利であるため、私はいつもの調子で、「Tシャツよりも前開きのシャツのほうが楽ですよ」といった。すると、妻は「Tシャツのほうがパパらしいから」という。病衣を着ると、ますます病人らしくなってしまう。心まで病人になりたくない。最期まで、ふだんのままでいたいという気持ちが伝わり、胸が熱くなった。Tシャツが「Rさんらしい」と妻が望むなら、ケアに多少手がかかっても、今は「その人らしさ、個性」を優先しようと思った。それからも、Rさんは黄色やピンクなど、比較的明るい色柄のTシャツを毎日着ていた。スタッフが「似合うね」と話しかけると、Rさんはニッコリ笑った。

●後悔しない「看取(みと)り」のために
●死にゆく人からの“贈り物”
●夫がくれた「思いやりの時間」
●「延命治療」をどう考えるか
●死ぬ瞬間まではあきらめない
●からだのケアが心を癒す
●死の直前に効果的なタッチング
●最期の日までいつものように
●人生を振り返ることで救われる
●がんと診断されたとき

生命をみとる看護

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