リライトノベル 邪宗門
国語以外の成績は優秀な中学生・聡は、百人一首の恋の歌であっても、恋愛ドラマであっても、感情に支配される人の心を理解したくないし、しようとも思わない。そんな聡が平安時代にタイムスリップ。そこで出逢った堀川の大殿様の子である若殿や側近の貞光に世話を受けることになる。その頃、洛中に、怪しげな術で人身を混乱させる摩利信乃法師が現れた。彼に対決を挑む若殿に、聡は科学の知識でサポートするのだった――。
国語以外の成績は優秀な聡は、医師の父によるエリート教育が施された中学生。百人一首の恋の歌であっても、恋愛ドラマであっても、感情のたかぶりに振り回される人の心というものを理解したくないし、しようとも思わない。
このエリート一家の、たった一つの気掛かりは、医大にストレート合格し、親の期待通りのコースを進むかと思われていた聡の兄が、同級生を妊娠させて駆け落ちしたことだった。
そんな聡が、なぜか平安時代にタイムスリップ。そこで偶然出逢った堀川の大殿様の子である若殿に世話を受けることになり、若殿の側近である貞光や、若殿の思い人である姫君へのアプローチを通じて、徐々に人の心に触れる。
しかし、洛中では、摩利信乃法師という名の沙門が、怪しげな術を使って信者を増やしている最中だった。その摩利信乃法師が、阿弥陀堂の供養に乱入し、各地から集った僧に向かって法力対決をけしかける。若殿まで引きずり出される事態になったのだが、聡の科学的知識が、法師の法力のトリックを打ち破るのだった――。
書店によって取り扱いがない場合もございますので、あらかじめご了承ください。電子書籍での価格は紙の本と異なる場合がありますので、詳しくは各電子書店でご覧ください。