石川五右衛門(上)
遠州味方ヶ原に住みついた流れ者夫婦に、天啓のごとき子ができた。生まれついての大器量、5、6歳ともなれば独ら荒野を駆けて狐や狸を狩る怪童、後の大盗・石川五右衝門である。時は戦国。藤吉郎、家康、信玄らの血なまぐさい天下取らの裏で、野盗の女頭目をも配下におさめ、「人間どもの小賢しさに大砲をぶっ放す」神出鬼没の大暴れ! 奔放な想像力と自在な文体で直木賞を受賞した痛快長編。
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