江戸諸國四十七景 名所絵を旅する
江戸時代には交通網も発達し、旅や諸国の風景・事物への関心が高まって、名所図会類が多く刊行された。風景画の浮世絵、読み物や事典類の挿絵などとしても繰り返し描かれ、各地の名所名物についての知識も一般に普及した。本書では、江戸時代の文学をはじめとして、その時代に出版されたさまざまな味わい深い絵画の中に描かれる名所名物を見て、日本全国、北海道から沖縄まで一県につき一ヵ所、全部で四十七の名所を巡る。
江戸時代には交通網も発達し、多くの人々が旅を楽しんだ。前代までとは比べものにならないほど、旅そのものや諸国の風景・事物への関心は高まっていた。そして、実際の旅が体験されるだけではなく、紀行文や名所図会類によっても楽しまれていたのである。名所図会類の挿絵の精密さはすばらしく、味わい深い。また、風景画の浮世絵、読み物や事典類の挿絵などとしても、それらは繰り返し描かれ、各地の名所名物についての知識も一般に普及した。
本書では、江戸時代の文学をはじめとして、その時代に出版されたさまざま絵画の中に描かれる名所名物を見て日本全国を巡る。北海道から沖縄まで一県につき一ヵ所、つまり全部で四十七の名所を巡ることになる。
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