喧嘩両成敗の誕生

著:清水 克行
定価:1,815円(本体1,650円)

中世、日本人はキレやすかった!大名から庶民まで刃傷沙汰は日常茶飯、人命は鴻毛のごとく軽かった。双方の言い分を足して二で割る「折中の法」、殺人者の身代わりに「死の代理人」を差しだす「解死人の制」、そして喧嘩両成敗法。荒ぶる中世が究極のトラブル解決法を生みだすまでのドラマ。

【目次】
プロローグ 現代に生きる喧嘩両成敗法

第一章 室町人の面目
    笑われるとキレる中世人
    殺気みなぎる路上
    反逆の心性

第二章 復習の正当性
    室町人の陰湿さ
    「親敵討」の正当性
    復讐としての切腹

第三章 室町社会の個と集団
    アジールとしての屋形
    武装する諸身分
    復讐の輪廻

第四章 室町のオキテ--失脚舎の末路をめぐる法慣習
    公認された「落ち武者」狩り
    失脚者に群がる人々
    「流罪」の真実

第五章 喧嘩両成敗のルーツを探る--室町人の衡平感覚と相殺主義
    「二つの正義」の行方
    「目には目を」--中世社会の衡平感覚と相殺主義
    「折中の法」
    中人制と解死人制

第六章 復讐の衝動--もうひとつの紛争解決策
    能「正儀世守」を読む
    室町幕府の本人切腹制
    室町幕府の苦悩

第七章 自力救済から裁判へ--喧嘩両成敗の行方
    分国法のなかの喧嘩両成敗法
    統一政権と喧嘩両成敗法
    赤穂事件--喧嘩両成敗法への憧憬

エピローグ 「柔和で穏やかな日本人」?


あとがき
索引

喧嘩両成敗の誕生

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