セカイの空がみえるまち

著:工藤 純子
定価:1,430円(本体1,300円)

『バッテリー』のあさのあつこ氏推薦! 新大久保の駅で降りた中学二年生の空良が目にしたのは、大人が公然とむき出しにする他国の人への差別意識だった。その街の、さまざまな国籍の人たちが入り乱れるアパートで暮らすクラスメートの翔と距離が近づく。父親が理由を言わずに失踪した原因は自分にあると悩む少女と、母親がどこの国の人間なのか知らない少年は、コリアンタウンに身をゆだね、現実を直視する力を身につけていく。


『バッテリー』のあさのあつこ氏、推薦!
「せつないだけではない、美しいだけでもない。若い魂がぶつかりあい結びつき、現実を変えていく。眩しく衝撃的な青春小説が誕生した。」

帰宅する途中、立ち寄ったことのない新大久保の駅で降りた中学二年生の空良(そら)。彼女がそこで目にしたのは、大人が公然とむき出しにする他国の人への差別意識だった。

空良は、その街の、さまざまな国籍や環境の人たちが入り乱れるアパートで暮らすクラスメートの翔(かける)と、ふとしたきっかけで距離が近づく。

父親が理由を言わずに失踪した原因が自分にあると悩む少女と、自分の母親が誰なのか、どこの国の人間なのか、知らない少年。

セレブ彼氏の勘違いに振り回されて悩む親友をそばで見守る空良。野球部のライバルや顧問から露骨な嫌がらせを受ける翔。
ふたりは、中学校で起きる人間関係に翻弄されながら、いちばん大事なことから目をそらそうとしていた。それは、自分と、自分の家族との関係……。

何者であっても包み込む“東京コリアンタウン”に身をゆだねながら、ふたりは身の回りの現実たちと、気負いなく向き合えるように、ゆっくりと成長していく。

セカイの空がみえるまち

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